ないものをないと伝える

 厄年前辺りから、アレルギー性皮膚炎っぽい症状になり、でもなにが原因かわからないままで来て、つい最近「牛乳じゃないか?」と思って、食べ物から牛乳を抜いたら、てきめんに症状が緩和したので、そうだったんだろうと思って、食べ物から牛乳を抜いていた。

 

大好きなものは結構牛乳が絡んでいるものが多い。甘いもの(ケーキ、チョコレート)、チーズやピザ、などなど。まあ、あまり劇的な症状が出るわけではなく、かるく痒みが出るくらいなので、あまり目くじらを立てるほどではないのだけど、でも、やっぱり気持ち悪いから食事からなるべく乳製品を抜いていくようになった。

 

まあ、お菓子に関しては、まず甘いモノは殆どダメ。で、豆大福が好物になった。あとは夜の食事なども、洋食はちょっと避け気味。フレンチはほんと、ダメ。で、イタリアンなら、物による。海産物とかトマト中心ならOK。和食は王様。なんか、自然と健康的な食生活になる。

 

お店などで、お菓子とかを買ったりするときには、必ず表示を見るようになった。その中で、最近のお気に入りが某大手小売の開発した「薄切りバナナチップス」。この商品を初めて手にとった時、一応アレルギーが何かあるかなーと思って、裏面を見たらアレルギー性物質の欄にはただ一つ「バナナ」とだけ記載されていた。

 

初めてこれを見た時には「当たり前だろ!」というツッコミが頭をよぎったのだが、少し考えて、そして「まてよ」と思った。自分はこれを見て安心した。「バナナ以外入っていないのね。つまり、自分の苦手な牛乳関連はないんだな」ということだ。そして、ああ、これはとても洗練されたコミュニケーションの形態の一つだなあ、と感じた。

 

ないものを、ないと伝える技術、というか、あるいは、「バナナ」がアレルギー物質なんだ、という理解というか、じゃあ、このココナッツ油(これもこのチップスには含まれているわけだが)はアレルギー性物質ではないんだ、それはなぜなのか、という豆知識への渇望というか。

 

なんにせよ、この(なんの役に立たない)気付きも、それはそれで、人生に些細なエッセンスを与えてくれて、それはそれで幸せなことだなあと思う。

 



Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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