2011年12月アーカイブ

最近の会話や出来事で面白いとおもったこと

最近また、新しい人や会社と出会うことが多くなり、そうなると偶然に偶然が重なって重ってつながりやアイディアが大量に出てくるようになってきた。もともと商売柄、人と会うのは多い仕事であるが、最近は今まで以上につながることが多くなってきたような気がする。その中からいくつか自分なりに面白いと思ったテーマをいくつか取り上げてみる。

 

・ネットの仮想物にお金を払うということ

最近求人市場でも活発なのがネットゲーム業界だけれども、先日飲み会の時に聞いた「ネットゲームにおける購買行動の分析というのは、大量のファクトデータを解析・分析して、徹底的に人間の購買行動の本質を見出そうとする試み。この先にある変化は本質的なものであり、リアルビジネスに適用された時のインパクトは大きい。その戦いの一つの現れが、googleとappleとamazonの3大プラットホーム間の争いだ」というは話は、まさにその分野を深く広く知っている友人だからこそ、かなり刺激的で楽しい話だった。ベゾスとジョブズの対比の話が特に秀逸だった。ここまで対照的な二人が結果として対立する2つのタブレットの開発を主導しているのには、まさに人生はドラマだなあと、にやにやしながら頭に刺激を受けてしまった。でもその後また別の人と話していた際に、「その頭のいい人達の心理学的なアプローチがどんどん人間の行動の深層レベルにまで達していった時、それを運用するごく一部の支配層と、それによって操作される大多数の層とに二分されるだろう」と、ここまで話して、マトリックスだよねー、ということで話は終わった。まあ、いずれにしても、世界はすごいスピードで変化しているのは間違いないんだろう。

 

・山とユニクロとカナリア

先日、友人の新聞記者と、同じく友人の経営コンサルタントと会食していた時にの話。その記者はもともとはベンチャー市場部の所属だった頃に取材を受けてそれからのお付き合い。その後地方に転勤になったけど、1年ちょっと前に戻ってきた。今担当はアパレル。経営コンサルタントの方も担当はアパレル。で、つい昨年まで僕もアパレルに絡んでいた。で、今のヘッドハンティングの会社の一つの得領域もアパレル。自分自身、服に全くといって良いほど興味がないのに、ここまでしつこく絡み付いてくるのにはなにか理由があるに違いない、と思っていたら、昨日別の知人から誘われた講演会の講師の方(マッキンゼー出身の登山ガイドの方)の話にも、SPA大手のユニクロのはなしが。新聞記者の友人も「アパレルは産業界のカナリアなんだよ。変化が最も早くやってくる」と言っていた。服に興味はなくとも、分野として先行的に変化が起こる、というのが自分にとっての意味合いなのだろうか。

 

・日本語の壁と比較優位

日本のインターネットでグローバルに通用するプロダクトが日本から出ていないとか、コンテンツやゲームの分野における日本のサブカルチャーのクリエイティブの凄さとか、日本の金融業界の不甲斐なさとか、色々な側面から「ものづくりからの脱却」という話が語られる。でも、先日前職でお世話になった頭のよい人との会食の際に、「以前はなんとか日本のサービス産業の輸出、というのをやろうと思ったのだけど、結局難しかった。技術や製品であれば、その良さというのは言葉や文化のカベを比較的容易に超えていくけど、サービス、ということになるとその価値の提供者がその土地々々の人間であるため、彼らの文化や言葉がもたらす変動要因が大きい」という趣旨のことを言っていた。そのテーマはいつも考えていることだったので違和感はなかっただけど、その結論として「だからITやサービス、流通でグローバルに勝てるようにならなくてはいけない」というのは、違うのではないか、というのが気づきであった。どうせ人口も減るわけだし、無理して海外に展開して語学と文化の壁というビハインドを背負って勝負するのは馬鹿げていて、結局今までの得意分野であるものづくりをより高度化していくことが最大の付加価値を生む戦略なのではないか、と思った。大企業製造業、頑張れ!という話ですね。

 

とうことで、脈絡なくいくつか上げてみたけど、どれもこれも、個人的には大変面白い気づきであったので、これからも多くの人と出会って刺激を受けていきたいと思う。

 



Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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