2010年12月アーカイブ

ソーシャルメディアとコミュニティ

いつもこのブログをひと月に一回書こうと思うのに、結局書けないのは、たぶんこのブログを書くという行為の根本において、自分の志向性と合致しない何かを抱えてしまっているからだろう。でも、こうして書くのは、それは仕事だからだけど、たぶん僕の尻をいつも叩いているアシスタントからすると「単純にあんたが怠けたいだけでしょ!」と冷たい反応が返ってきそうだ。その彼女も最近ケツ叩き度合いが落ちてきている。そんななか、こうして書き始めたのは、やはり読んでくれている人が少しでもいる、ということをメールで知らされたからだ。それも、自分にとって大きな影響を与えてくれた人なので、少々びっくり。だから、ちゃんと、ひと月に一回というノルマはこなしていこうと、「今は」心に誓っている。

さて、今日のタイトルのソーシャルメディアとコミュニティ。僕自身は、知人にITやネットに詳しい人が結構いるので、いろいろな情報を比較的先行してゲットできているのではないかと思う。つい先日、数年ぶりに会う最初に入った会社(銀行)の同期と会って飲んだんだけど、彼との再開のきっかけも、僕のキャンディデートがその同期のブログ経由で知り合いとなり、飲み会をやろうとしたときに、僕という共通の知人がいたので、じゃあいっそのこと一緒に飲もう、という話になったのがきかっけだ。

ここ最近でアクセスが活発になってきているのは、facebookだろう。どうも今年に入って、yahooの有名な人が日本法人に入ってしかけたマーケティングがかなり成果を上げているというようなことをどっかのブログで読んだ気がする。僕自身もここ半年くらいでfacebook経由のアクセスが増えた。これが5年前はmixiだったので、まあ、主役はどんどん入れ替わる、ということに過ぎないのかもしれないけど。

で、基本的に、僕自身はそういったソーシャルメディアで自分から発信することはほとんどなく、もっぱらプロフィールをさらしておいて、ときたまアクセスしてくる人とつながったりしているだけで、かなり消極的なユーザーといえるのかもしれない。このブログだって、基本的には自分の今の会社と、他に1か所だけしかリンク、転載していない、という状況。facebookってのいうは、他のあらゆるソーシャルメディアとの同期を強烈に促す作用がほかの同様のサービスよりも強い気がする。でも、僕はやらない。

なぜやらないのか、というと、僕の趣味に関連するかもしれない。何度かここのブログにも書いているけれども、もともと長男の興味から始まった、トレーディングカードゲーム(TCG)は、いまやれっきとした僕の趣味だ。2008年9月にスタートしたこのカードゲームは、通常数年も持たずに消えていくこの業界の中で、そのルールの複雑さとデザインの卓越性から、小学生だけでなく、多くの成人プレイヤーを生み出し、先日行われた「バトスピフェスタ」では、本来のターゲットである小学生の競技クラスである「スタンダードクラス」の倍以上の人数が、大人を中心とする「マスタークラス」に集まり、いまや子供ではなく、お父さんがはまっている趣味、という地位を築いている。

僕の中で、こうしたコミュニティはとても新鮮であり、貴重だ。だから、なるべくこの趣味のコミュニティと仕事のコミュニティは分けたいと思っている。でも、それが融合してしまっているのがtwitterだ。これはもしかするとほかの人は分けているのかもしれないけど、僕はそんなに器用ではないので、一つのアカウントで済ましている。そうすると、何がおこるかというと、趣味のフォローと仕事のフォローがごっちゃになってしまうとうことが起こる。自分のTLをみていると、本当に人格分裂症気味な展開になっていることもままある。

まあ、仕事関係の人たちには、僕の趣味(TCG)に関して結構オープンにしているし、むしろ同志を増やしたいと思っているので問題ないのだけど、つい先日、この趣味の仲間に「twitterもよろしく」と言われて、本当にはたと困ってしまった。仕事関係のコミュニティと、趣味のコミュニティとであまりにもその集団の性質が違っていて、でも、それぞれ僕自身はとても楽しめるコミュニティだ。だからこそ、お互いに接点なく、交わらせないでおいたほうが無難な気がする。ほとんど自分から発言・発信しないので、そういった問題はこれまで起こってこなかったのだけど、リアルのコミュニケーションから発生するつながりは無視できない。

まあ、そんな難しく考えることではないのかもしれないのだけど、この延長上には、「自分の存在を他人から消し去ることに価値が発生する」という価値観もありえるなあ、と思ったりはする。GPSを含めて、最終的には何らかの方法で自分の居場所や行動特性、趣味嗜好はすべて原則的には補足できる環境となったことで、改めて「僕、基本、携帯って持っていないんですよね」とか「連絡いただいても、1週間はお返事できないんですよ~」って言えることの価値は大きいのかもしれないなーと。というか、価値の高い人でないと、そんな対応は許されない、というか。

事業の成功のコツは、属人性を排除して仕組化することだ、というのは定説だけど、そういったノウハウが蓄積されて、高度化されればされるほど、属人性こそが全ての価値の源泉になる、という、以前からの関心テーマは、ますます自分を引き付ける。 



Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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