2009年3月アーカイブ

思いこみ

以前書いた「自己認知と事業目的」っていう話にも共通するのだけど、いろいろな状況の中で、勝手に自分が思い込んでしまうってことはある。
http://eboardw.blog84.fc2.com/blog-date-200807.html

ここでいう思い込みっていうのは、思い違いといってもいい。
自分自身は思いこもうと思って思い込むことなんてなくて、ほんの些細なある出来事に、自分で勝手に意味づけをしてしまってそれが勝手に増幅されてしまい、いつのまにか当人だけが結果として間違った認識を思い込んでしまっているような場合だ。

今読んでいる本ではそういった思い込みを「メンタルモデル」とか呼んでいて、例として、夜道に後ろから足音が聞こえてきた時に勝手に泥棒か何かだと思って、街灯の下に来た時に自分の知人であったときにほっとする、というシーンを描いている。
これは街灯の下に来る前と来た後で、事実は何も変化しないのに、当人にとっては大きく世界が変わったわけで、何が変化したかというと、メンタルモデルが変化したのだ、ということである。

まあ、この夜道の例ほど安易な話ではないのだけど、ちょっと最近自分自身で「あれ、これ自分で勝手に思い込んでいたのかなあ」と思ってしまう出来事が多く、こういった思い込みをなくしたいと思っている。
というより、実は自分はある情報を得た時に、過度にその情報を重大なものとして捉えがちなのではないかと認識を改めている、という方が正確かもしれない。バイアス、というか固有の歪みをもって事象や情報を捉えるというか、そういう傾向を持っている。

自分が持っている思い込み=メンタルモデルは本来その定義上自分が客観性を持って認識することは不可能あるいはかなり難しいだろう。
それでも一部の修正や改変は可能だと思う。過信を排して、謙虚に「自分は間違っているかもしれない」いや、もっと進んで「自分は間違いが多い方だ」と思っている(思い続ける)ことが重要だ。

そうしたスタイルは、確固たる自信をもって事に当たる、という姿勢とは真逆のものであり、精神的には辛いと思う。そりゃあ、確かなものは何もないって肝に銘ずることは、自分のよって立つ基盤がないっていう覚悟を決めることであり、辛いに決まっている。

それでも、世界観を固定しないで、常にフレッシュな認識とそれに対応した行動をしていけるなら、それはなんと素晴らしいことだろうと思う。
選ぶのは自分だ。


Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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