2009年2月アーカイブ

力を持つ主体の変化とビジネスのルール

昨日、ある人と話をしていて、次のビジネスはなにかなあという話になった。最近はだいたいビジネスランチとかそんな場での話題は日本の政治のふがいなさと次の産業というか、次のビジネスというような内容が多い。昨日そのベンチャーキャピタリストの方から聞いたのは、「医療、農業、介護、モバイル」だとか。我々もいつも次の分野を考えながら企業開拓を行っているけれども、VCと違うのは、VCはあくまでプライベートなリスクマネーで大きく出来る点だろう。

僕個人としては、「環境・エネルギー」「消費地アジア」「コンシューマから薄く広く」というテーマで考えている。で、昨日の話では結構農業ってのも、高品質な食品生産業という意味ではありかもな、と思った。日本は今まで、マスプロ生産工業国→ファブレス工業+高付加価値製品生産国へと国の形を変えてきたけど、ここで30年後位を見据えて、高品質農業生産国にかわるのもありかな、などと夢想していた。

でも、そういった新しい領域を考えていた時に、ある共通点があるような気がしてきた。とくに環境分野で顕著なのだけど、国の関与がないと産業として大きくならない領域ではないかということだ。農業は農協という組織が問題だし、環境エネルギーにしても、シャープを抜いて太陽電池分野でTOPにたったQ-Cellsも国をあげて家庭への設置に対して補助金をつけたことが大きなドライバーになったとTVでみた。

で、この金融危機で起こっていることは、金融機関の国有化だ。イギリスのRBSとかヨーロッパはかなりドラスティックだが、米国でも投資銀行の銀行化などが起こっている。つまりリスクマネーの供給主体が民間(プライベート)から、国家へと急激に移行しているということだ。そして、今回の民主党大統領オバマの大胆な予算措置はますますその傾向を示唆しているように見える。

ITやサービス業といった、資産を持たない産業の勃興を支えた70年代以降の構造が大きな変化を起こしている。今後は国家統制的な産業育成という社会主義的な、戦後日本的な産業構造になるのではないだろうか?


Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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