2008年11月アーカイブ

サブプライムとネットビジネス

更新をさぼっていたら、広告が入ってしまったと怒られてしまった。
ここ最近あまりの経済環境の激動ぶりで筆が鈍っていました。すみません。

さて、銀行時代の友人でファンドマネージャーの人間から「金融業界の未曽有の好景気が終わって、この業界が抱えていた過剰雇用はどこが吸収するのだろうか?ベースのスキルは高い人たちだから、いまこそ優良な中堅企業に入って活躍すれば付加価値は高いだろうに」というメールをもらった。確かに、その通りだな、と思いながら、一方で給与のギャップが大きすぎるので、志が高くともどうしようもできない、という状況が散見される。ただ、優秀な人材がどの方向に行くのかは、大きな構造変化をもたらす契機となるだろう。

また、ネット業界がメインのヘッドハンターの知人と話をしていて、改めて「なんとなく、ネット業界はこの不景気の影響をほかの業界ほど受けていないよね」という話になって、はたと思ったのが、「媒体としてのネットの価値は、むしろ今回の金融不況の波を受けて、上がっているのではないかな?」ということであった。某大手ファストフードが、テレビへの媒体出稿を全面的にとりやめて、ネットや携帯に移行したというニュースをどこかで読んだが、つまりこれは、好景気には見直されなかった各種経費が、より費用対効果の視点で厳しく見直されるようになってきたのではないか、と思う。

このままでいけば、主要3媒体は軒並み大幅にその収益基盤を損なうこととなると思う。そして、後に振り返った時に、実は今回のサブプライムを契機とした不景気によって大きくその構造を大きく変えることとなった業界の1つにメディア産業が挙げられるのではないか?とひそかに夢想している。

いずれにしても、あるイベントが意外な展開を見せることはよくあり、今回のサブプライム・ショックもそういった意味でどのような展開をみせるのか注目したい。


Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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