2008年3月アーカイブ

レゴブロックとポケモンカードゲーム

今5歳になる息子は、4歳まではレゴブロックに夢中だった。今でもときどき作っているが、父親である私の役割は設計図にある必要部品を探し出し、彼に手渡すことである。
レゴをご存知の方はお分かりだと思うが、レゴの部品の種類の多さときたら尋常ではない。万の単位は優に超えるだろう。色も合わせたら・・・。大きさも10cm四方を越えるものから、数ミリのものまで本当に数多くある。ということは、それらを一つのおもちゃ箱に入れておくと探すことで日が暮れる。
そこで、うちでは、細かい仕切りを入れた引き出しつきの小型キャビネを用意して、そこに一定のルールごとにレゴを分類して保管している。
息子には製作者としての活動に集中させるため、自分は部品探しに従事し、彼にタイムリーに部品を渡す、というのが、親子の共同作業の決め事になっている。

レゴブロックの場合、設計図があり、その設計図どおりに作るという遊び方と、他のレゴのシリーズと組み合わせて新しい作品を作るという応用的な遊び方があるが、応用編はかなり高度だ。
最近ではレゴ社がコンテストを開き、「マッシュアップ」などと流行の言葉を巧みに使い、子ども達の興味をあおっている。またレゴ社のホームページでは、自分の作品およびその設計図を展示することができ、その作品を他の人が「買う」事ができる。
ここでいう「買う」というのは、その作品を作るために必要なレゴをセットで購入することのようだが、売れると作者にはレゴ社からお金が支払われる。いわゆるアフィリエイトだ。
金銭以上に、製作者にはウェブを通じてかなりのリスペクトが世界中のレゴプレイヤーから送られる。よくできた仕組みだ。

そして、息子が今一番はまっているのが、ポケモンカードゲームだ。簡単にいうと自分でカードを選んで60枚の組(デッキという。30枚の場合はハーフデッキ)を使い、上から一枚ずつ手札に加えていきながら、バトル場に手持ちのポケモンを出して相手と戦う、というゲームだが、これがかなり複雑で面白いゲームだ。
土日のどちらかは必ず夜息子と対戦するが、ときどき、普通に負けてしまう。もちろん、大抵はこちらが勝つのだが、そのときに息子は多くの場合悔し涙を流しながら「もう一度!」と再戦を挑んでくる。そのときに、「眠いから寝るわ」といって、すがり付いてくる息子を無視して布団に入る瞬間に勝利を実感する。

冗談はさておき、このゲームにおいて、息子の能力を高めたのは、言語能力と計算能力だ。
たとえば、そのカードには以下のような文章が書いてある。

ゴウカザル(炎ポケモン、ゴウカザルから進化系):
HP110
ワザ:(炎エネルギー一枚が付いていれば)メガブラボー 
自分の炎エネルギーをすべてトラッシュし、トラッシュしたエネルギー×40ダメージ

ここには、
「ひらがな及びカタカナ、一部の漢字を読めること」
「条件文が分かること」
「足し算、引き算、掛け算ができること」
などが理解の前提となっている。

このゲームを始めた当初は私が逐一説明をしていたのだが、結局すぐに自分で理解して、計算するようになった。ただ、まだ掛け算は難しいらしい。
さらに、草エネルギーは炎タイプのポケモンに弱いこと、および、強いポケモンに進化するには時間がかかるため、ある場合には他のポケモンを犠牲にしながら強いポケモンを育てなくてはいけないなどの戦略性などを理解し、自分で考え実行していく。
それまで、種ポケモン(もっとも弱い、未進化のポケモン)を何匹も犠牲にして、やっと育てたレベルエックス(最高レベル)のポケモンが一気に相手のポケモンをどんどんなぎ倒していくのは、ゲームとはいえ爽快そのものだ。

ポケモンカードゲームのワールドチャンピオンシップ(世界選手権)が近い。昨年の優勝者の一人は、史上最年少、7歳の日本の小学生だそうだ。


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ニセコと銀座・表参道

今週、仕事の関係で北海道に帰っていたが、そのとき札幌で働く大学時代の同級生にアポイントを取って、一緒にランチをした。彼は大学卒業後、信託銀行に就職し、得意の語学力を生かして活躍していた人物だが、突然順風満帆だった銀行員生活に終止符を打ち、オーストラリア政府観光局の札幌支局に転職し、自宅を買い、3人の子どもたちと奥様と一緒にクオリティ・オブ・ライフを満喫する選択をした人物だ。家族ぐるみでお付き合いを継続しており、同じ年代の子供を持つ仲間としてずっと付き合いを継続したい友人の一人でもある。

その彼から、オーストラリアの国策と彼の仕事の連動性に関して話を聞いていた際に、面白い話を聞いた。それは、ニセコの土地の値段が数年前の10倍になっている、という話だ。ご存知の方も多いかもしれないが、北海道のニセコはスキーリゾートとして有名だ。そのニセコに昨今白人が多く旅行客として来訪しているのだが、多くはオーストラリア人であり、スキー・スノーボードをしにわざわざやって来るのだ。私自身、この話は3.4年前にテレビでか本でか知っていたので、その現象については知ってはいた。しかし、それが3.4年で一気に土地の値段を10倍に跳ね上げるまでの予想はしていなかった。

実際、リゾート向け別荘やリゾートマンションの開発ということなのだが、なんと香港の大富豪李嘉誠の名前が直接買い付けにでてくるなど、とんでもない状況になっているようだ。今回の出張で実際に現地に行きたかったのだが、スケジュール上難しかった。しかし、彼によれば、ニセコは現在町中に英語表記があふれて、一種北海道の中でもっとも欧米化(笑)が進んでいる状況のようだ。目にする外国人率もかなり高いとか。

そして、この現象に関して、ニセコがある倶知安町はまるで他人事のように眺めているという。自分達とは関係のないことだと思っているとか。それを聞いて、「だからいつまでたってもダメなんだよ、北海道は」とは思わなかったが、残念な思いがしたのは確かだった。ちなみに、倶知安町の商店街の下落率は今回全国ワースト10に入るもので、一方ニセコ別荘地の値上がり率は全国ベスト10に入るとか。

「レクサスとオリーブの木」の例を挙げるまでもなく、グローバリゼーションの光と闇しては多数の書物が著されているが、自分の身近なところで起こると改めてその影響のすごさを感じる。実際、都心でも、銀座・表参道の一部は引き続き地価は高い水準にとどまったままだ。そして外資系のファンドはNYやロンドン、あるいは香港に比べてもまだ東京の土地は安いと認識しており、この3月末に向けていくつかの不動産会社が破綻するという予測のもと、多額の資金を世界中からかき集めていると聞く。

ニセコと銀座・表参道の話の共通点は、「その場所の価値上昇が、日本とは別の国のニーズが局所的に集中していることに起因する」という点だ。銀座・表参道は、ブランド店がひしめき合っているが、そこでお金を落としているのは、日本という「クール」な国でショッピングという体験を楽しみたい、という理由からだ。ニセコにオーストラリア人がお金を落とすのは、年中ウィンタースポーツを楽しみたいオーストラリア人にとって、時差がなく、便利な場所が飛行機で数時間のところにあった、という理由からだ。

我々の周りには今後もこういった現象が増えていくだろう。そのときに、こういった現象を先読みして自らのチャンスに変えていく人々と、起こっていることに対応することで精一杯の人々の間では、見える世界が大きく違ってくるのだろう。私は前者でありたいと願うが、数年前のニセコの情報を利用できなかったところを見ると、現状は後者なのだろうと、改めて自分の無能さを痛感する。

ちなみに、札幌の友人の仕事は、今回のオーストラリアの政権交代(保守党からリベラルへ交代したらしい)で方針が大きく変わったとのこと。今までの農産物輸出+観光誘致の方針から、サービス業、特にカルチャー・コンテンツ分野の日本国内への発信と、ファイナンス・サービスの開発に軸足を移しているとか。その中で彼の活躍のフィールドはますます広がっているとのこと。とてもうれしい、ワクワクする話であった。

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Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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