2008年1月アーカイブ

降雪とワークアウトと不連続な変化

現在、4ヶ月連続で、ほぼ毎日、運動している。
内容は5キロを30分弱で走るランニング、腹筋、背筋、スクワットを2kgの鉄アレイを2個もって各50回、腕立てを20回というセットで全部で40分程度のプログラム。きっかけは、岡田斗司夫氏のレコーディングダイエット本だ。彼は運動せずに50kg痩せたそうだが、こちらは、商売柄どうしても食事は節制できない。しかし、コンセプトというか、考え方は同じ。つまり、体重を減らしたりすることを、そもそも数値にして記録し、ゲーム化することで、自己目的化してしまうような頭の構造にしてしまうことがポイントだ。

正直、自分がそのような一種ストイックに見える生活様式を続けられると思わなかったが、これが岡田氏の著作で完全に頭の構造が変わってしまった。もともと結婚当初にも家計簿を自分でエクセル管理し、妻にやらせていたこともあって、記録し、分析し、可視化することは得意だと思っていた。そして、レコーディングダイエットの考え方を知り「これ向いているかも」と思ってはじめたのがよかったようだ。

まあその変化を述べるのが本稿の目的ではない。最初の2週間は劇的だった。しかし、その後、最近まで、体重自体はいきつ戻りつだった。そして、体脂肪率やその他の数値もあまり大きな変化はなかった。それでも年が明けてからはこつこつと運動をし続けた。そして、たまたま、前夜に深酒し、3週間ぶりにワークアウトを休んだ、その日の朝、二日酔いのまま体脂肪計にのって驚いた。劇的な変化が生じていた。

変化は不連続であり、往々にして取り組みの継続よりはその取り組みをたまたま怠ったときに意外な形であわられる。もちろん、それはそれまでの継続的な取り組みの成果なのだが、こういった事象の中に潜む「真実の瞬間」ほど、興味深いものはない。たまたま、その二日酔いの朝は、東京で降雪があり、北海道出身の筆者は浮き立つ心境であった。一つ心残りは、雪の中をランニングする、という光景は、われながら笑えるものであったろうに、ということだ。

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天才の孤独と検索エンジン

先日、同業の人間と久しぶりに飲みながら話をしていて、Googleの話になった。
同社の話でよくいわれるのは、集合知を現実化し、本当の意味での民主化をすすめる、といったようなことだが、その彼との飲み会で「実はGoogleは大衆の集合知を実現することよりも、世の天才を孤独から救うことができることに大きな意味があるのではないか?」との仮説を持つにいたった。

もともと、僕個人は「大衆は、一握りの天才を支えることが唯一人生の目的たりうる」という前近代的な思想の持ち主なので、この発想の転換は最高に刺激的だった。
もちろん、僕自身は愚かな大衆の一員であり、僕自身の人生の意味などたいしたものがあるわけではなく、ただただ日々を面白おかしく過ごしているにすぎない。ただ、もし天才と出会うことができたら、それは本当に幸せなことだなあ、と痛感しているので、その意味で多くの人と出会うヘッドハンティングという仕事にやりがいがあると思っている。多くの人と出会って話をしていればその中から、この世の中において一握りしかいない天才に出会うチャンスがあるかもしれない、と。

天才の天才たるゆえんは、その才能は大衆には分かりえないことだろう。畢竟(ひっきょう)、彼は自分のその天才を分かってくれる人を求める。Google以前は困難であった理解者の発見は、検索エンジンという利器の登場で急速に簡単になった。それは物理的な隔たりの克服もさることながら、時間的な隔たりをも(過去に限ってだが)容易に飛び越え、天才達が「孤独ではない」と慰撫(いぶ)するのだ。

ただ、その話の中で、天才達はそもそも孤独を孤独と思っているのか、それを癒されたいなどと思うのか、ということが未解決の問題として残った。しかし、とにかく面白かったのは、「あらゆる情報を整理しつくす」というコンセプトの奥深さだ。飛びぬけた天才たちが、孤独のくびきをを取り払い、時空を超えて連帯した先にあるビジョンは、まさに「幼年期の終わり」かもしれない。

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Author:渡辺健堂
1971年生 北海道出身 北海道大学法学部卒
卒業後、㈱日本長期信用銀行入行。コーポレートファイナンス業務、マーケット部門でミドルオフィス業務に従事。その後、ベンチャー企業を経て2000年にヘッドハンティング会社の設立に参画。2002年に同社代表取締役社長に就任。投資ファンドにおける投資先経営陣確保の重要性に着目、幅広い業界の経営者候補との強いパイプラインを築く。
2006年㈱エグゼクティブ・ボードの立上げに参画、主に金融の他、事業開発、事業企画などを得意とし、経営者発掘と投資ビジネスの融合を模索している。

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