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成し遂げたいことは、何か?

毎年、年末や年度末が近付くと、仕事でお付き合いさせて頂いた方の近況を知る機会が増える。
その度に、改めて日本企業にとっても、日本のビジネスマンや経営人材にとっても、継続的に勝ち残るには厳しい時代が到来している事を痛感する。

約2年前に大手企業で数多くの実績を積み、鳴り物入りで成長企業の経営幹部として招聘されたA氏が、急きょ退任されることになった。
A氏については、後継社長として迎えられ、いわゆる帝王学を経営者から伝授され、そろそろ機が熟したと考えていただけにとても意外である。
近々、じっくりその実情を伺うつもりである。

B氏は、カリスマ経営者と特徴的なビジネスモデルで有名な企業の海外現地法人の社長を務めている。責任ある仕事を任せられ、処遇にも大きな不満はないが、漠然と「残りの人生は仕事漬けの生活だけで良いのか」との想いがあるようだ。

C氏は30半ばで総合商社を思い切って飛び出し、異業種のオーナー経営者から高く評価され、買収した関連会社の経営者を務めていた。30代で社長として責任を負い、悪戦苦闘しながらも活き活きとチャレンジされていたが、最近になって元々在籍していた会社に復帰されたとのこと。もちろん会社としては、高く評価された人材だからこそ呼び戻されたのは言うまでもないが、ご本人の心境はいかがなものか?

エグゼクティブ・サーチの仕事を通じて、時代や社会、企業や仕事、個人の意識やキャリアの変遷を垣間見てきた。

高度成長、安定成長時代には考えられないような変化が結果として会社や個人に訪れている。その中で一人一人が本来、実現したかった事、達成感を味わえる事、大事な時間を費やすべき事に立ち戻り、今の立ち位置や新しい変化を主体的に考えてみたい。
私自身も50代の半ばにさしかかり、今までの職業生活を振り返り、会社や仕事を含めた人生について今まで以上に考える機会が増えている。
お互い、それぞれの人生の成功は、他人が決めることではなく、自分自身がどう評価するかが重要と考え、悔いのない自分らしいチャレンジをしていきたい。

後継社長の気概を見た!

多くの経営者とのネットワークを持つ方から、業界イメージを変えようとがんばっている経営者がいるので会ってみませんか?ということでH社長を紹介された。
H氏(47歳)は、外資系保険会社で営業、マーケティング、事業企画、子会社役員を経験され、40歳で全く異業種のサービス業界に転身された。

当時、創業経営者は拡大成長した会社の経営を時代や社会の変化、顧客ニーズに合った会社や事業に進化させ、継続的な事業成長を実現したいと考え、社外から次世代を担う経営者候補を複数採用したようだ。その中から後継社長として抜擢されたのがH氏である。

H氏は敢えて役職を付けず顧問として入社し、当初は現場配属を希望して、一般社員と同じ仕事をすることを希望した。しかし、入社当時は、社長が勝手に連れて来て、得体の知れない人間と見られ無視されたり、仕事の情報を伝えてもらえなかったり、ということも多々あったらしい。
元々、公平で私利私欲のないH氏は数ヶ月毎朝一番早く出社して、夜遅くまで社員達と一緒に汗を流して働く内に、いつの間にか社員から飲みに誘われるようになっていた。
同時に、H氏はマーケティング手法や営業企画などを得意としながらも、業界やサービスについては全く知識がないので、経営者や先輩幹部だけになく、古株の社員にも熱心に教えを請い短期間で多くを学んだようだ。

会社や事業、サービスや商品を正しく理解し、経営者や経営幹部、そして社員との相互理解も出来たところで、大票田である東京エリアの売上拡大プランを練り上げ、陣頭指揮で実行し、見事に大きな成果を収めた。
H氏は短期間で周囲の信頼を勝ち取り、確実な業績をあげ、昨年4月に代表取締役に就任したのだが、社長になることは直前まで全く予期していなかったらしい。
一生懸命に会社を良くすること、事業を健全に伸ばすこと、社員と心を一つにして相互の信頼関係を築くことを徹底的にやり続けただけと言う。

40代のH氏には、まだ経営者としてチャレンジする時間が充分に残されている。
今後は、徹底して顧客の要望に耳を傾け、高品質のサービスを提供することで、大きな信頼を得て、顧客にとってオンリーユーの存在になりたい。
その上で、今の事業・サービスだけでなく、顧客が必要としている情報や、商品を提供できる新しい事業・サービスを手がけていきたい。
高い志を持つ若き経営者と共に、社会や人に役に立つ事業に挑戦したい方は、是非声をあげて頂きたい。

日中の二重生活が始まる!

このブログをご覧頂いている方の多くは、私が親しくさせて頂いている方と思われるので、今回は私の近況などお伝えさせて頂きます。
また、逆に皆様の近況なども教えて頂ければ幸いです。

最近のブログで既にご存知のように、クライアント企業のご要望やご期待を頂き、中国・アジアへの出張というより、8月以降は二重生活状態となっています。
長年、企業トップの依頼を請け、企業成長を実現する為に、経営人材や次世代幹部の採用を国内で展開して参りました。しかし、昨今ではクライアント企業(特に小売流通・サービス業界)の意味するマーケットは、日本だけでなく、中国・アジアを含めたものとなっております。
当然、アジアに事業を拡大するとなると、現地での経営人材や、マネジメントクラスの人材が必要となり、日本人幹部の出向や、現地で即戦力の人材採用が必要となります。

私自身も、あるクライアントの依頼で約半年、中国での経営幹部やマネジメントクラスの採用について、リサーチをしてみました。
中国で長く事業を展開している日系グローバル企業や、優秀な人材(学生含む)からすると、相対的に日本企業に対する関心は、欧米企業や中国企業に比べ薄く、優秀な人材の獲得に各社苦慮されているようです。
また、即戦力を期待して採用した経営幹部も、日本企業独特の企業風土やマネジメントに合わず、定着・育成が非常に難しい。できれば20代~30代でポテンシャルや業務能力が高く、日本企業との親和性のある、次世代経営人材を早期に採用したいが、その手段が見つからないようです。
そのような課題を抱える、クライント企業の短期・中長期的な組織体制を構築支援する為に、現地法人の設立することを決めました。

当社は国内において、エグゼクティブ・サーチ事業を「経営者や次世代リーダーの発掘と育成」と位置づけ、30代~40代を中心に展開してきました。
それは、「経営経験は浅くても、マーケットや時代の変化を理解し、顧客視点で変革や挑戦が出来る人材を発掘し、経営やマネジメントの実践を通じて本物の経営者」を数多く育成したい、という想いからです。
しかし、日本や日本企業の置かれている環境が激変し、過去実績や経験だけの経営やマネジメントでは通用しなくなりました。

中国・アジアマーケットは、今後も、ものすごいスピードで成長拡大することは間違いない事実です。
日本企業の多くは、その可能性に期待して進出を検討しています。しかし、その成否を左右するのは、やはり人財(特に経営・マネジメント人材)です。
消費市場として急成長した中国・アジアには、日本企業の現地法人の経営を任せられる人材が、極めて少ないと思われます。事情は違うが、日本同様に30代を中心としたポテンシャルの高い次世代経営人材を早期に発掘し、仕事を通して経営者として育成することが重要と考えています。
今後、エグゼクティブ・ボード社のミッションは、日本人のみならず中国・アジアの経営人材、マネジメントを発掘し、活躍の場を提供してアジアで活躍できる経営者を数多く育成して参ります。
乞うご期待下さい!

上海で出会った若き侍!

当社は日本企業の中国・アジアへの進出及び更なる事業拡大支援を実現する為、上海に現地法人設立の準備をしている。その関係で、私自身も中国やアジア各国に訪問する機会が大幅に増えている。今回は、中国でお会いした数多くの方から、高い志を持ち、自ら手を挙げ、現地法人を開設し、約2年で事業基盤を創り上げた方をご紹介したい。

K氏(32歳)は、日本に本社を持つ経営コンサルティング会社の中国オフィス総経理として、上海で活躍している。大学卒業後、公認会計士として監査法人に勤務し、2006年に現在の会社に入社、2008年に中国オフィスを一から立ち上げ現在に至る。
中国オフィスでは、日本企業を中心に、中国事業の戦略立案及び実施支援や組織体制に関するコンサルティング業務、中国企業との買収、合併、提携等に関わる戦略的提言及び仲介業務を提供している。特徴は大手コンサルティング会社と違い、クライアントと<伴走>しながら経営課題を二人三脚で解決することを大事にしているとのこと。

この会社の中国進出の背景は、日本のビッククライアントの中国進出に伴い、そのクライアントを担当していたK氏が、自ら自社の中国進出の事業プランを作成し、経営陣を説き伏せたとの事。まさしくK氏の言うクライアントと<伴走>することの真骨頂である。30歳を前にして、一人で中国に渡り、オフィス探しから現地社員の採用など、一からのスタートを手がけたことになる。また、肩書きが重視される中国で、極めて若年の総経理として、クライントや外部機関との折衝・交渉にあたるのは、大変な苦労があると思う。

そんな苦労は微塵も見せないK氏に、仕事のやりがいについて聞いてみたところ、「これからの日本企業は縮小する日本マーケットだけで事業拡大を実現する事は極めて難しい。しかし、安易に成長しているからという漠然とした期待で中国やアジアへ展開すると、ほとんどがうまくいかない。一番重要なことは経営トップの覚悟だと思う。
日本企業や日本人の前向きな挑戦を支援する為に、自らが現場(中国)に身をおき、中国や中国人の事を深く正しく理解して、本気で挑戦する経営者(企業)を応援したい。
そのことが、自分の社会や多くの人に対する貢献と考えている。
そして、もう一つ心がけているのは、自分が採用した中国オフィス社員の全員が、会社や事業に誇りを持ち、この会社で働いて本当に良かったと思って頂けるよう、国籍や年齢・性別を超えて、本当の信頼関係で結びついた強いチームを創りたい」と熱く語ってくれた。

2時間近くに渡る面会が終わり、ここにも志を同じくできる若き侍がいたことが嬉しく、再会を約束した。次回は美味しいお酒が飲めそうである。

オーナー企業の後継者採用

外食業界において、カリスマの一人と言われるK社長からお電話を頂いた。
「竹内さん、日本食を通じて日本文化を世界中に拡げる為、欧米やアジアに事業を拡げていきたいので、力を貸して欲しい!具体的には食の領域でグローバル企業を目指す為、30代を中心にした経営チームを創り、その中から将来の後継者を育成したい。」

K氏は、大学卒業後に飲食業で独立して以来、30年間でいくつもの業態を手がけてきた。今は粉食(麺類、パン等)で複数業態の店舗を、国内及びアメリカ・アジアで展開をしている。
また、自店舗への供給及び他店舗への販売を睨み、製麺会社を子会社化した。最近では農業法人も立ち上げるなど、野菜や乳製品を製造・販売する事業にも着手している。
そして、創業以来「飲食事業は教育事業」と位置づけ、社員の教育に注力してきた。今後は、飲食業や小売業など商売人を育成する為の研修事業や、子供の頃から健康や食の重要性を気付いてもらう為の料理教室も事業化している。
海外への挑戦も8年前の50歳を期に、家族共々、中国に渡り本場で麺事業を展開した。結果的に失敗に終わり、提携した現地企業に経営権を譲渡したが、近年、再度中国への挑戦を計画中である。
さらに、アジアやアメリカに加えヨーロッパに展開する為、オランダにも現地法人を設立している。

ここまでお話しするとお解かりのように、K氏は「食べ物商売でお客様を喜ばせたい」と飲食の道を選んだが、かなりスケールの大きい事業家であり、チャレンジャーでもある。
K氏曰く、「もちろん、食の分野でグローバル企業を目指すという挑戦は、非常に高い目標であることは自身が一番理解している。しかし、それに挑戦せず諦めることはどうしてもできない。最近は中国やアジア企業が元気で日本市場にも積極的に進出している。
また、中国人や韓国人は世界中のほとんどの国で奮闘し、力をつけている。日本や日本人はこのまま手をこまねいていて本当に良いのか?50代後半になった自分がどこまで出来るか解らないが、ビジョンや目標を共有できる若い人材と共に本気で闘ってみたい。そして、自分一代で難しければ、後継者にその実現を委ねたい。」
お客様商売に興味があり、グローバルで活躍したい人材は業界を問わないので、是非、参加して欲しい。

真夏の暑さにも負けないK氏の熱い想いに、大いに共感し刺激も受けた。
是非、K氏と気持ちを一つにできる次世代経営人材を集め、世界で闘える強いチームを創り上げたい。

人材マーケットをアジア全体で捉える

私の良く知る経営者S氏(46歳)から「これからの10年は中国・アジアで自分の経験を活かしながら、残りの職業生活をかけるに値する刺激的な仕事にチャレンジしたい。どのような可能性があるか、相談に乗って欲しい」との依頼があった。

S氏は外資系の大手公認会計士事務所に勤務した後、公認会計士として独立していたが、あるファンドから声がかかり、先日まで大手外食チェーンのCEOを務めていた。
この役割も一段落したのを機に、世界中で一番変化のある中国・アジアでビジネスをしてみたいという気持ちが強くなった。英語はビジネスレベルだが、中国語はほとんど話せないので、今、個人レッスンを受けているらしい。

A氏はおそらく、日本であれば、様々な活躍の場があると思う。敢えて見知らぬ国で、今までの経験や人間関係を捨ててまでと考えたのは、A氏の考える本当のチャレンジの場が、今の日本には見つからない、ということであろう。

この半年、仕事で中国を訪れる機会が多い。その度にエネルギッシュな現地の経営者や、若いビジネスマンとお会いする機会が増え、日本という国や日本人の実態が見えてくる。
最初は、大声で早口で話しかけられたり、エグゼクティブサーチの仕事をしていると、一方的に自分を売り込んできたりする人達に圧倒され、時には違和感を感じていた。

一方、当社のクライアント企業からは「中国やアジアの国々に展開するスピードを速めるため、現地で優秀な経営人材やマネジメント人材を採用したい。本当のグローバル企業を目指すには、新卒や第二新卒クラスの若手の優秀な人材を採用し、育成したい」という依頼が増えている。
採用や受け入れ、育成等に課題は多い。しかし、日本人に限らず、中国やアジア各国からポテンシャルの高い外国人を採用し、日本で育成して世界で通用する次世代経営人材の層を厚くしたい。

A氏のようなケースはまだまだ少ないかもしれないが「日本で身に付けた経験やスキルを
日本だけに留めず、大きな成長可能性を秘めたアジアで花開かせ、社会に貢献したい。そして日本人の気概を世界に知らせたい」という心意気に拍手を送りたい。

当社も日本企業のアジア進出に際して、採用・人事支援や、中国・アジア人採用支援など、アジア全体をマーケットとして捉えた事業を手がける為に、中国での事業展開の準備を、急ピッチで進めている。

経営ポジション情報のあれこれ!

参院選も終わり、まだまだ政治の混迷は続き、今後さらに景気の落ち込みを予測する向きもあるが、エグゼクティブサーチ業界は、一時期に比べ案件が徐々に増えて来ている。

ただリーマン前と比較すると、求人スペックはさらにハイスペック・ピンポイントとなっている。また、経営者としての実績も重要だが、環境変化が著しいマーケットへ先入観を持たずに果敢に挑戦する気力や体力が要求される為、30代~40代半ばのポテンシャル経営人材を求めるケースが増えている。

例えば、卓越した経営者の経営戦略で急成長している中堅不動産会社は、株式公開を間近に控え、営業部門トップに大手証券会社の経営幹部候補を採用したいという依頼が来ている。
この数年、倍々ゲームで成長しているこの会社は、創業以来、社長が営業本部長を兼務してきた。しかし、上場や海外展開等、次のステージに挑戦する為に、経営機能を分担し、強化したいと考えている。特に営業部門は、厳しい環境の中で勝ち抜く為に、一定規模以上の組織を束ねて大きな成果を挙げた営業幹部をピンポイントで採用したい意向である。

一方、私が良く知るA氏のような事例も良くあるケースである。
A氏は大手総合商社に新卒で入社し、30代半ばに大手アパレル企業に幹部候補として転身し、商品の企画から生産に関わる責任者を務めた。2年前に会社全体の経営に関わりたいと株式公開を果したばかりの若いベンチャー経営者に経営指南役の期待をされ、直接口説かれ迎え入れられた。
A氏は事業全体を統括し、売上を大幅に伸ばすと共に人事・経理・経営管理などの業務全体を上場企業に相応しいものに進化させることを経営トップに進言する。ある時期は会社もA氏もハッピーと聞いていた。
しかし、多くの若手社員から高い評価と信頼を勝ち取り、事業を順調に伸ばすA氏に、経営トップを含め創業期からの経営陣が危機感を募らせ、結果として話し合いの結果退任を決意した。
経営者や経営幹部のポジションは非常にやりがいもあるが、一方でこのようなリスクもあることを、あらためて肝に銘じて頂きたい。

エグゼクティブサーチの仕事は、経営者の依頼を請けて経営幹部を探す仕事であるが、可能な限り、企業や経営人材の情報を正確に把握し、双方の理解にギャップが生じないように継続努力していきたい。
また、当社が関わる仕事は入社後の定着・活躍も視野に入れ、経営トップと経営幹部の正しい関係を支援していきたい。

アメリカ小売業の視察

6月上旬から約10日間に渡り、アメリカ小売業の視察セミナーに参加して参りました。

このセミナーは、社員育成に熱心なインテリア関連の上場企業が、毎年数百名の社員・パート従業員を対象に、アメリカの代表的な小売業店舗を数多く視察し、商品・店舗運営・店創りなど米国小売業の実情を講義も交えて学ぶ機会である。

当社は、この企業の経営人材や、次世代リーダーの採用をお手伝していることがご縁で、会社や事業、社員について、さらに理解を深めて欲しいと言う経営トップ意向もあり、毎年お誘いを受けている。
それにしても、この企業の社員育成にかける熱意には、いつもながら感心させられる。
アメリカセミナーには毎年700名~800名の従業員を10日間、継続的に参加させ続けている。こんな会社はおそらく日本いや世界中にもほとんど存在しないのではないか?

経営トップは「会社の最大の財産は『人』です。アメリカの小売業は毎年変化している。そのちょっとした変化を確認して自分達の仕事に反映するには、毎年多くの社員で直接確認するのが一番」とサラリと言ってのける。
この会社が長期にわたり、増収増益を繰り返している真の理由は、ここにあるのかもしれない。

アメリカ小売業の視察で、毎回その安さに圧倒される。
特に、ウォールマートは日本では考えられない値段で日常生活に必要なものがほとんど揃ってしまう。もちろん、デザインや色づかいなどにこだわりを持つ方はあまり満足されていないかもしれないが…。
「良いものを手頃な値段で購入したい」と考える、多くの消費者の圧倒的な支持を得るのは世界共通であり、今回帯同したクライアント企業をはじめ、多くの日本の小売業がそれに学んでいることも頷ける。

5月中旬から約1ヶ月間で中国、アメリカを訪問する機会に恵まれ、あらためて日本や日本企業について考える良いきっかけとなった。
私の数少ない訪問でも、あきらかに中国やアメリカ企業は挑戦を繰り返し、変革・進化しているように思う。いや、そうした努力をしない企業は、第一線から退却せざるを得ないのが実情なのだろう!

果たして、日本は、日本企業は、日本の経営者やビジネスマンはどうか?
抽象論は意味を持たないので、今後、特に中国、アジアへの訪問を繰り返す中で具体的な事実をお伝えする努力をしていきたい。

日本企業の中国展開を支援する!

5月中旬から1週間程度、上海に出張して参りました。
ブログ掲載が1週間延びてしまい、申し訳ありません。

昨今、日本企業の多くはマーケットが縮小する日本だけに依存する限界を感じ、具体的に中国、アジアマーケットへの事業展開を具体的に検討しているのはご承知の通りである。

その中の1社である大手小売業A社の経営者から、「10年以内に中国にて1000店舗、売上1兆円の実現に向けた組織体制を短期、中期的に構築する仕組みを創って欲しい」という依頼があった。今回は中国経営陣との打ち合わせや、現地人材関連企業との情報交換が主な訪問目的となる。

当社は長年に渡って、この企業の日本人エグゼクティブやマネジメントクラスの採用を支援し続けている。今度は中国人エグゼクティブ、マネジメント、及び次世代若手リーダーの採用を支援することで、日本企業のグローバル化に貢献させて頂くことになった。

日本で日本企業を中心に、採用コンサルティングやエグゼクティブ・サーチのお手伝いをさせて頂いてきた当社にとっても、大変大きなチャレンジとなる。多くの経営者の期待や要望を請け、高品質・高付加価値のサービスを開発していきたい。
そして、近い将来、日本企業が中国やアジアに進出する際に、一番頼りにされる「日本株式会社の中国・アジア人事部」を目指したい。

滞在中、上海の一等地にA社の大型旗艦店がオープンした。初日は約2000人が開店前に並び、終日盛況であった。

いつも中国を訪れて痛感するのは、ビジネスで面会する人に限らず、街行く人の多くが元気で活き活きしている。上海は東京やNY同様に、多国籍や多民族の人がチャンスを求めて集まる国際都市なので、余計そう感じるのかもしれない。

人は環境によって成長し、育成されるものであるならば、日本の若者は一定の期間でも良いので、こういった場所に身を置き自立や自律の精神を養い、挑戦することの重要性を肌で感じてもらいたい。そして、日本に戻り、その気概を多くの人に伝えて頂きたい。
当社はこれからも事業を通じ「チャレンジを応援し、チャレンジをブームにしていきたい!」

昨今のエグゼクティブ・サーチ事情!

リーマン・ショック以降、ご他聞に漏れず人材業界も大きな影響を受け、求人案件が大幅に落ち込んだというお話を以前させて頂いたと思うが、昨年末から徐々に企業から求人依頼を請ける機会が増えてきている。

ただ、数年前は「複数名の候補者の中から、良い人を採用する。」というのが一般的だったのが、最近は「求人に合った人しか採用しない。」というトーンに変化したように思う。

従って、エグゼクティブ人材に時間や手間をかけて、お会いして何度も企業との面接を繰り返し、最終的にトップ面談でご縁がないというケースも多々ある。

負け惜しみに聞こえるかもしれないが、転職や中途採用そのものにはリスクが伴うので、個人も企業も慎重に判断すべきと考えており、定着・活躍や人材活用・企業成長を前提に意思決定することが重要と考えている。

それでは、最終的にトップが採否を決定するポイントについて、日々の仕事を通じて感じていることを述べてみたい。

① 意志力
当然、当社に寄せられる求人は、経営者や経営幹部クラスの極めて企業成長に重要なポジションである。それだけに、本人が今までの仕事や生活の中で自ら意思決定した内容や、その経緯及び結果等を確認して、判断軸やスピード感及び困難な状況での対応力を計っている。

② 情報力(コミュニケーション力)
経営人材は、同業界内の移動だけでなく、業界を超える転身も発生する。これは、ある一定以上のビジネススキルやマネジメント能力を有する人材については、偏見や先入観を持たず、斬新な視点でマーケットを見ることが出来るというメリットがある。
同業界、異業界いずれの転身も、情報力(収集、分析、共有、発信)が極めて重要となり、その力量を試されることが多い。

③ 変化対応力
過去に経営者や経営幹部として成功した方ほど、それに固執し、時代や環境の変化に柔軟に対応することが出来るかを疑問視されるケースもある。
社長による最終面接で、過去の経歴やスキルは申し分ないのだが、当社の社風や社員と合わないのでは?という理由で不採用になることもある。

④ 実行力
今、求められるマネジメントや経営人材は、プレイングマネージャー(経営者)である。
過去の業績や成功体験について、自身が具体的にどのように関与したか、また、目の前の課題やトラブルに対して自ら前面に立ち、その解決に向けてどれくらい汗をかいて仕事をしたのかが重要と判断される。

⑤ 継続力
私も約20年間、組織の一員として、またその半分以上は管理職、経営幹部を経験し、正直仕事に対する熱意や意欲を削がれた時もある。
自戒も含めて、一つのことを最後まで諦めずに成し遂げる力が、経営人材にとって一番重要と考える。特に創業経営者は今まで山あり谷ありの経験をして今がある訳で、会社の好不況に関わらず、決してごまかしたり、逃げ出したりしない、心から信頼できる同士を高く評価することは言うまでもない。

益々、企業や経営人材にとって厳しい環境下にあるが、その現実に眼を背けることなく、本質的な企業力、人材力を高めていくことを目指して頂きたい。
当社もそれを目指し、企業と人材に信頼される人材会社となるべく、サービスレベルを大幅に向上していくことをお約束したい。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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