中国で活躍する日本人ビジネスマン

中国のお正月(春節)を利用して多くの中国の方が日本を訪れている。
また、逆に多くの日本人が中国・アジアにビジネスや観光で行き来する時代が訪れた。
この半年、ビジネスで中国・アジアに10回以上訪れ、数多くの日本人・中国人ビジネスマンとお会いした。今回は、10年以上前にはっきりした目的意識を持ち、単身中国に渡り、中国や中国人社会に溶け込み、素晴らしい活躍をしているM氏をご紹介したい。

 

M氏は地方の国立大学を卒業後、持ち前の英語力を活かす為に、グローバル展開する日本有数の電子機器メーカーに就職した。
東京本社の欧州向け事業戦略企画部門で、市場リサーチや戦略立案サポート等の業務を経験した後、商品企画・マーケティング担当として海外に赴任。新興市場である東欧市場などの新規市場開拓戦略を担当実行した結果、短期間で売上を大幅に伸長させた。
その間、M氏は幅広い見識を身につける為に大学院で学ぶことを選択する。そこでは、今後、中国が世界の政治経済で決定的な役割を果たしてゆく事を強く再認識すると共に、欧米出身のビジネスエリートの多くが中国語を学んでいることに強い刺激を受けた。
元々、英語はビジネスレベルにあるM氏は、日本・欧米・中国でのビジネスに通用する人財を目指し、会社を辞め、中国語取得の為、中国に留学を決意する。

 

その後のM氏はまさしく死に物狂いで北京語を習得した。そして出来るだけ早い時期に中国で仕事ができる可能性を探し、日本の大手企業の中国進出メンバーに応募し、採用される。日本本社での中国市場のリサーチを基に、新規事業計画を企画し、経営陣を説き伏せて、中国における統括会社設立を提案し、プロジェクトリーダーを任命される。中途採用の一社員が孤軍奮闘して会社を動かし、中国大陸に新しい会社を立ち上げた。その時、M氏は30代半ば。

 

それから5年が経過し、中国現地法人の最年少経営陣として、マーケティング部門全般を統括している。短期・中期マーケティング戦略の策定、広告・プロモーション計画の策定、実行等が5年で売上10倍の実現に貢献したことは言うまでもない。

 

M氏の学生時代は海外に憧れる、ごく普通の学生であったと思う。
今の彼があるのは、本質的な事象に問題意識を持ち、実現の為に時間や労力を惜しまず、決して諦めることなく努力を継続したからだと思う。大組織では上司や周囲に受け入れてもらえない事も多々ありながら、まさしく逆命利君を信じて実行した結果であろう。
M氏はまだ40歳を過ぎたばかり、日本・欧米・中国・アジアの大きなフィールドで思う存分チャレンジして欲しい。そして、その結果、必ずグローバル経営者に到達して頂きたい。
Mさん、近々中国で同じ志を持つ仲間を集めて、これからの挑戦を肴に一杯やりましょう! 



Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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