2010年9月アーカイブ

日中の二重生活が始まる!

このブログをご覧頂いている方の多くは、私が親しくさせて頂いている方と思われるので、今回は私の近況などお伝えさせて頂きます。
また、逆に皆様の近況なども教えて頂ければ幸いです。

最近のブログで既にご存知のように、クライアント企業のご要望やご期待を頂き、中国・アジアへの出張というより、8月以降は二重生活状態となっています。
長年、企業トップの依頼を請け、企業成長を実現する為に、経営人材や次世代幹部の採用を国内で展開して参りました。しかし、昨今ではクライアント企業(特に小売流通・サービス業界)の意味するマーケットは、日本だけでなく、中国・アジアを含めたものとなっております。
当然、アジアに事業を拡大するとなると、現地での経営人材や、マネジメントクラスの人材が必要となり、日本人幹部の出向や、現地で即戦力の人材採用が必要となります。

私自身も、あるクライアントの依頼で約半年、中国での経営幹部やマネジメントクラスの採用について、リサーチをしてみました。
中国で長く事業を展開している日系グローバル企業や、優秀な人材(学生含む)からすると、相対的に日本企業に対する関心は、欧米企業や中国企業に比べ薄く、優秀な人材の獲得に各社苦慮されているようです。
また、即戦力を期待して採用した経営幹部も、日本企業独特の企業風土やマネジメントに合わず、定着・育成が非常に難しい。できれば20代~30代でポテンシャルや業務能力が高く、日本企業との親和性のある、次世代経営人材を早期に採用したいが、その手段が見つからないようです。
そのような課題を抱える、クライント企業の短期・中長期的な組織体制を構築支援する為に、現地法人の設立することを決めました。

当社は国内において、エグゼクティブ・サーチ事業を「経営者や次世代リーダーの発掘と育成」と位置づけ、30代~40代を中心に展開してきました。
それは、「経営経験は浅くても、マーケットや時代の変化を理解し、顧客視点で変革や挑戦が出来る人材を発掘し、経営やマネジメントの実践を通じて本物の経営者」を数多く育成したい、という想いからです。
しかし、日本や日本企業の置かれている環境が激変し、過去実績や経験だけの経営やマネジメントでは通用しなくなりました。

中国・アジアマーケットは、今後も、ものすごいスピードで成長拡大することは間違いない事実です。
日本企業の多くは、その可能性に期待して進出を検討しています。しかし、その成否を左右するのは、やはり人財(特に経営・マネジメント人材)です。
消費市場として急成長した中国・アジアには、日本企業の現地法人の経営を任せられる人材が、極めて少ないと思われます。事情は違うが、日本同様に30代を中心としたポテンシャルの高い次世代経営人材を早期に発掘し、仕事を通して経営者として育成することが重要と考えています。
今後、エグゼクティブ・ボード社のミッションは、日本人のみならず中国・アジアの経営人材、マネジメントを発掘し、活躍の場を提供してアジアで活躍できる経営者を数多く育成して参ります。
乞うご期待下さい!

上海で出会った若き侍!

当社は日本企業の中国・アジアへの進出及び更なる事業拡大支援を実現する為、上海に現地法人設立の準備をしている。その関係で、私自身も中国やアジア各国に訪問する機会が大幅に増えている。今回は、中国でお会いした数多くの方から、高い志を持ち、自ら手を挙げ、現地法人を開設し、約2年で事業基盤を創り上げた方をご紹介したい。

K氏(32歳)は、日本に本社を持つ経営コンサルティング会社の中国オフィス総経理として、上海で活躍している。大学卒業後、公認会計士として監査法人に勤務し、2006年に現在の会社に入社、2008年に中国オフィスを一から立ち上げ現在に至る。
中国オフィスでは、日本企業を中心に、中国事業の戦略立案及び実施支援や組織体制に関するコンサルティング業務、中国企業との買収、合併、提携等に関わる戦略的提言及び仲介業務を提供している。特徴は大手コンサルティング会社と違い、クライアントと<伴走>しながら経営課題を二人三脚で解決することを大事にしているとのこと。

この会社の中国進出の背景は、日本のビッククライアントの中国進出に伴い、そのクライアントを担当していたK氏が、自ら自社の中国進出の事業プランを作成し、経営陣を説き伏せたとの事。まさしくK氏の言うクライアントと<伴走>することの真骨頂である。30歳を前にして、一人で中国に渡り、オフィス探しから現地社員の採用など、一からのスタートを手がけたことになる。また、肩書きが重視される中国で、極めて若年の総経理として、クライントや外部機関との折衝・交渉にあたるのは、大変な苦労があると思う。

そんな苦労は微塵も見せないK氏に、仕事のやりがいについて聞いてみたところ、「これからの日本企業は縮小する日本マーケットだけで事業拡大を実現する事は極めて難しい。しかし、安易に成長しているからという漠然とした期待で中国やアジアへ展開すると、ほとんどがうまくいかない。一番重要なことは経営トップの覚悟だと思う。
日本企業や日本人の前向きな挑戦を支援する為に、自らが現場(中国)に身をおき、中国や中国人の事を深く正しく理解して、本気で挑戦する経営者(企業)を応援したい。
そのことが、自分の社会や多くの人に対する貢献と考えている。
そして、もう一つ心がけているのは、自分が採用した中国オフィス社員の全員が、会社や事業に誇りを持ち、この会社で働いて本当に良かったと思って頂けるよう、国籍や年齢・性別を超えて、本当の信頼関係で結びついた強いチームを創りたい」と熱く語ってくれた。

2時間近くに渡る面会が終わり、ここにも志を同じくできる若き侍がいたことが嬉しく、再会を約束した。次回は美味しいお酒が飲めそうである。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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