2010年3月アーカイブ

香港で出会ったサムライ経営者

この2~3年で、中国を含むアジアエリアへ、新たな進出や、更なる事業拡大を目論むクライアント企業が増加している。
また、日本企業から中国に派遣され、重要なミッションを遂行し、貴重な経験を積んだ経営幹部やミドルマネジメント人材が、更なるチャレンジの場を求め、当社にアクセスするケースも急速に増えている。
その為、当社も日本~中国間の人材ビジネスの可能性を検討する為、訪中し、現地で活躍する経営者やビジネスマンと面会している。

E氏(54歳)はW大学卒業後、外資系保険会社に2年弱勤務し、クライアントの保険代理店社長にスカウトされ、25歳の若さで総支配人として香港に渡った。
その後、日本本社から取締役就任の為、帰任命令が出るのを機に退職し、日系企業向けの人事労務コンサルティング会社として独立。現在は香港、シンセンで労務管理コンサルティング事業、人材関連事業等を幅広く手がけている。

当時から、日系企業は労務管理で頭を痛めていても、総務や経理の担当者が労務管理も兼務せざるを得ず、それが大きな負担や社員とのトラブルの基にもなっていた。
例えば、「事務所を移転したいが、反対する従業員をどう扱えば良いか?」「休日に私用で怪我をした従業員が長期休暇を取っているが、その間の処遇は?」「日本に研修に出したいが、帰国してからの転職が心配。契約で制限できないか?」など諸々の相談に応じることや、雇用契約書や就業規則の作成代行などを会員企業向けに提供することからスタートした。

創業当初は社員4名、会員企業4社の厳しいスタートとなったが、「会員企業が100社になったらみんなでディズニーランドへビジネスクラスで行こう!」とハッパをかけて乗り切った。また、日系企業は納期が最優先されるため、全員で土日も返上し、お客様との約束を必ず果たすようにした。

その努力の結果、採用から退職まで一貫した人事労務コンサルティングサービスを提供する会員企業は450社に達し、会員企業向けの人材採用、教育など人事や人材に関する総合コンサルティング企業に成長した。
「今後は中国本土への事業展開を拡げ、日系企業だけでなく、中国企業との取引も拡大していきたい」と活き活きと語られた。

プライベートは、家族と共に離島でキス釣りを楽しんだり、友人達とテニスで汗を流したりているという。日焼けした明るい表情で、「香港に渡り30年近くになるが、ここまで来れたのも家族や友人、お客様の助けがあってこそ。大変なことはたくさんあったが、自分の選んだ人生に充分満足している」と眼を輝かせながら力強く語ったのが印象的だった。

人生を自らの選択と努力で切り開いたサムライ経営者に心からエールを贈りたい!


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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