2009年11月アーカイブ

ベンチャースピリット、ここにあり!

今回は、最近お会いした人財で、将来本物の経営者として活躍、成功頂きたい方をご紹介したい。
K氏(34歳)は、理工系大学院卒業に際して将来は日本と海外(特にアジア)の架け橋となるような仕事をしたいと決め、大手総合商社に入社した。海外から原材料の輸入取引や事業投資に関する企画立案から実行に至るまでの業務を数年経験し、周囲からも高く評価されていた。
しかし、K氏自身は大企業の組織化されたビジネスモデルを学びながらも、意思決定スピードの遅さや、いつまでも方針決定に関わることができないもどかしさを感じていたという。
そんな時、仕事を通して知り合った急成長している金融会社(上場)のオーナーから中国をはじめ、アジアへ積極的に事業を展開するので一緒にやらないかというスカウトを受けた。

K氏は、圧倒的な経営者の事業に対する熱意や、日本を含めたアジアで事業拡大する事に大きな魅力を感じたという。入社後、国内で中国事業に関する計画を策定し、まもなくK氏は31歳で現地法人の副総経理に就任した。
そして、ゼロから会社を立ち上げ、ファイナンスコンサルティング事業を手始めに、ベンチャー投資事業、ファイナンスリース事業と次々に事業を手がけ、短期間で事業を黒字に転換させ、100名近くの従業員を統括する立場になった。
そんな矢先にリーマン破綻があり、日本本社の業績が急速に悪化し、ガバナンスも大きく変化した影響を受け、帰国を余儀なくされる。悩んだあげく、お世話になったオーナー経営者と別れ、中国に残り日本企業の現地法人に転職を決意した。

K氏は、中国進出して間もないこの企業において、現地法人のCFOとして経理、財務等の管理部門マネジメントを担当した後、希望して新しい拠点の事業責任者として事業開発及び運営を行うことになる。ただ、ここでも日本本社の業績不振により、海外事業に関する戦略が見直され、帰任の命が下された。
K氏はその会社を退職し、自らも出資して合弁で新たな会社を創り事業を継続したいと申し出るも受け入れられず、やむなくベトナムに渡り、現地の人財と共に起業を模索することになる。

そんな時、久し振りに帰国したK氏をある人から紹介され、お会いした。
私自身も20代で創業に参加した時を思い起こし、K氏の日本とアジアに対する熱く強い想いを聞き、その実現に向けて全面的に応援したいと決めた。

K氏と話し合い当面起業は断念することになり、当社のつながりのある企業で積極的に中国やアジアに事業展開する企業経営者に引き合わせた結果、多くの経営者がK氏に興味を持って頂いた。それは、K氏の現地法人の立ち上げや、国籍を異とする人財の多様なマネジメント経験を評価するだけでなく、危機や困難の中に在って決して会社や経営のせいにすることなく、その時点でギリギリのチャレンジし続けている生き方にあったと思う。
そのK氏が最終的に選んだのは、ベトナム人社長が経営するベンチャー企業で、現在は日本に本社があり、今後アジア・欧米に展開する海外事業責任者という役割であった。
若くして自ら成し遂げたいことを決め、周囲の環境がどう変化しようとそれに流されたり負けたりすることなく、精一杯のチャレンジをし続けるK氏。

ベンチャースピリット、ここにあり!

世界一を目指す企業が求めるリーダー!

おそらく、今、日本で一番元気な小売流通業(A社)の経営者(B社長)と、世界一を目指す為に必要な次世代リーダー採用について意見交換を行った。

意外にも、B社長から開口一番に出た言葉は「当社の目指す事業目標に、心からコミットして定年まで働いてくれる方が良い!」だった。

おそらく、社外の多くの方からは、A社は極端な合理性とスピードを重視することで圧倒的な高成長、高収益を実現した会社と映っていると思う。

実際、今まで異業種から多くの優秀な人材を受け入れ若くして経営幹部として重要な仕事を任せてきた。その結果、従来の小売業にない事業インフラやマネジメントスタイルが構築され、今も重要なポジションにプロパー社員だけでなくキャリア入社組が活躍している。
その反面、異業種から入社した方の中には、商売や商品に強い興味が持てず、別の生き方を選択された方も存在する。

B社長は、事業の成功は、実現したいことを決めて、どんな失敗や障害があろうともそれを諦めずにやり抜く以外にないと言い切る。B社長の場合は、この分野で世界一になるということをかなり早い時期に決めていたようだ。

これから、A社は日本だけでなく欧米、アジア等商売になる世界中すべての国に出店するという。それを実現する為に本物のリーダーが数多く必要になる。その次世代リーダーの資質について、意見交換した結果をお伝えする。

①限りない挑戦、変革ができる人
決して現状に満足せず、すべては顧客の為に最適・最善を追求することができる人。

②公平でフェアな人
国籍、年齢、性別等あらゆる差別を否定し、人間として真っ当な人。

③仕事を通して、社会に貢献したい、世界中の多くの人の生活を少しでも豊かにしたいと本気で思っている人。

このような人材の集団に成りえた時、世界中の人から信頼され愛される名実共に世界一の会社が誕生すると考える。日本発の世界一企業の誕生に当社も今まで以上に貢献したい!


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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