2009年4月アーカイブ

グローバル・エグゼクティブの採用依頼

先週末から多くのゴルフファンが、マスターズトーナメントに釘付けになったと思われる。
もちろん、新星のごとく現れた石川選手に注目された方も数多いと思われるが、私も含め多くの視聴者は最後まで優勝争いに参加した片山選手から眼が離せなかったと思う。
私は、ゴルフの素人で技術的なことは解らない。しかし、今までの日本選手と違い、最終日の後半にベストプレイを展開した精神的な強さが際立っていたように思える。
真偽の程は定かではないが、片山選手は強烈な個性の持ち主で、周囲の意見にあまり左右されずに自身で決めたことをひたすら追求する人らしい。最もプロフェッショナルとして活躍する多くの人は、多かれ少なかれ唯我独尊で自分の信じた道をひたすら極める求道師かもしれないが…。
おそらく、片山選手はかなり早くから世界を視野に入れて日々を送ってきたと考える。

前振りが長くなったが、多くの企業が不況に直面し、採用ストップや手控えをしている。
当社もご他聞に漏れず、昨年と比べ求人案件激減や、採用スペック高止まりが顕著である。

その中で、一部のコンシューマ分野の成長企業からアジア諸国への市場拡大に向けた経営幹部の採用依頼が増えている。依頼されるクライアント企業は、衣料・家具・インテリア・化粧品・医療関連と様々な商品を取り扱う。しかし事業拡大の為に、日本市場だけに依存するのではなく、困難でも世界を目指す高い志を持っている企業である。
日本企業として急成長し、次のステージで海外展開を目指すが、そのための必要な経験、スキルを有する人材が極端に不足している。
同業界において、グローバルビジネスで実績を持った人材はもちろん対象になる。しかし、異業界(商社、金融、メーカー等)において海外事業を経験した中堅(30代~40代前半)も対象となる。それは、日本本社で育成し、近未来の海外展開で、中心的役割を果たして頂くことを期待しているからに他ならない。

数年後、聖地オーガスタのティーグランドに立ち、メジャープレイヤーと真剣勝負をしてみたい。その為に、今までの経験やスキルを最大限に活かしながらも、新しい環境で身に付けるべきものを備え挑戦したい。
「転職」というより、「自身の人生を賭けてチャレンジしたいことは何か?」を考えてみる時期かもしれない!

再建、再生経営者の育成が必要

桜の花が開く季節を迎えたにもかかわらず、世界経済は一向に好転の兆しもなく益々深刻化してきている。
3月だけでも私が以前から良く知る企業の破綻記事を複数目にした。お世話になった経営者の事を思い、何とかこの苦難を乗り切り再起して頂く事を心よりお祈りする。

不況期はもとより、好況期においても経営者の役割・責任は大きく、その意思決定の一つ一つが会社の発展や存続を左右するのは言うまでもない。

エグゼクティブ・サーチの仕事をしていると、大手企業で活躍するビジネスマンで、企業再生や再建に貢献したいと考える方と多く出会う。ほとんどが、現職で経営企画・事業企画・新規事業開発・経理・財務などの実績を有し、多くのメンバーのマネジメントを経験されてきた方だが、実際の経営経験はないと言うケースが多い。

私自身は10年前にリクルートGを退職し、自ら起業した経験しかないので、比較は難しいが、再生・再建を請け負う経営者の役割は、極めて難易度が高いと推測される。
事業のインキュベートやディベロップメントと違い、再生時に経営者の役割を全うするには、ビジネススキルやマネジメント能力が必要。それに加え、人間力・胆力というか生来の人格・品格、そして失敗や挫折を乗り越えた、生きた経験が必要と感じる。

大企業の優秀な幹部が再生・再建企業の経営を「担う」と「言う」ではかなりの違いがある。その証拠に私の周辺でも多くの人材が志半ばで途中交代を言い渡されている。
私見だが、ミドルマネジメントは、出来るだけ早く大企業の子会社や成長過程の中堅企業で経営を実践し、失敗を含め生きた経験を多く積むと良い。これが企業の再生・再建時の経営人材を育成することに繋がる。
その上で、自身の経験やスキルを活かせる業界分野での再生・再建に挑戦することを提案したい。

日本企業の多くは、これから、経験したことのない環境変化に対応していかないと立ち行かなくなる。特に30代、40代前半のビジネスマンは、これからのキャリア形成を短期的に捉えるのではなく、真の自力を身に付けて、企業や社会の発展・成長に貢献頂きたいと切に願う。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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