2009年2月アーカイブ

経営者受難の時代だが!

前職のリクルート時代も含め、約30年間、多くの経営者や経営幹部と公私に渡りお付き合いをさせて頂いてきたが、私が経験した中では、経営者にとって極めて厳しい時代を迎えたと言っても過言ではない。

特に、昨年末から青天の霹靂とも言える突然の企業倒産、社長を含む経営幹部の交代、辞任の連絡を頂き驚いている。

上場予定していた成長企業にCFOして入社されたK氏は、急速な業績低迷に際し金融機関から支援が受けられず野に下った。またファンドから社長として派遣されて苦戦しながらも組織体制の構築に努力されていたY氏も突然、交代を言い渡された。このような事例が多くなっている。

この数年、企業の再編や再生が進む中、経営トップや経営幹部の流動化が以前に比べて活発になっていたが、世界中に瞬く間に拡がった同時不況の影響を受け、従業員のみならず多くの経営人材の活躍の場を奪ったと思われる。
また、この傾向は当分続きそうである。

暗い話ばかりしていても始まらないので、以前からお付き合いさせて頂いているM氏の最近をご披露したい。
M氏(53歳で私と同年齢)は最近、急成長している食品メーカーに後継社長候補として入社した。年末年始は店頭に立ち、若い社員に接客やレジを教えてもらいながら足が棒になるまで働いていたと面白そうに話してくれた。
M氏の経歴は大学を卒業し大手アパレルメーカーに入社、持ち前のバイタリティーと継続努力で執行役員まで上り詰めた。役職にこだわるタイプではなく、もっとチャレンジしたいと考えていた時に、あるファンドに請われ消費財企業の社長として転身し、見事再建に成功した。そして、今の会社に飛び込んだ。
M氏が言うには人生は1度しかないので、今まで経験したことのないことにチャレンジしたい。そういう意味では、今まで大企業の経営幹部~ファンドから派遣された社長職~オーナー経営者の後継社長候補と異なる役割を経験できる。また、これで衣・食・住と人間の生活に欠くことの出来ないすべての産業に関わることになると明るく語ってくれた。そして、別れ際に自分のキーワードは<子供たちを元気にする。><アメリカ><スポーツ>です。アメリカでスポーツキャスターの仕事か世界中の子供たちに役に立つような仕事があったら紹介してね!と真剣に頼まれた。
M氏と話をしていると、人生は<今さら>ではなく、<今から>とつくづく思う。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

2016年2月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29          

カテゴリ

最近のブログ記事

Powered by Movable Type 4.22-ja