2008年3月アーカイブ

アジア市場の拡大に向けた人材ニーズ

前述したように、当社は小売・流通・サービスなどコンシューマ領域のクライアントと多くお取引をさせて頂いているが、ここ最近、既存顧客のみならず、新規顧客からアジア市場への事業拡大に向けた人材採用の依頼が増えている。

そのいくつかをご紹介させて頂く。
グローバルビジネスに興味ある方は、是非これを機会にチャレンジして頂きたい。

①グローバル化を進めるカジュアルアパレル大手のF社は、アジア事業(上海、韓国)の対前年比で堅調に成長し、国内事業を大きく上回っている。中国を中心として経済成長が著しいという外部環境もあるが、F社の経営幹部は「進出して数年で製品の品質の良さとリーズナブルな値段が評価、定着してきた」と分析する。今後も中国を中心に積極的な店舗展開を計画している。

②国内に積極的な商業施設を展開しているI社も、今までの日本での積極的な展開を見直し、中国・マレーシア・インドネシア・タイ・インド等、更なる成長が期待できるエリアへシフトしていく方針を打ち出した。その為の人材確保を余儀なくされている。

③日本で物流システムの新しいビジネスモデルを成功したA社は、2年前からアジアのある地域でテストマーケティングを実施した結果、今後は中国本土で本格的な事業展開を実行することを決定した。

④日本の食品メーカーとして誰もが知るK社も、事業開発部を新設し、国内における新事業開発とアジア事業を強化すべく、現地でのM&Aや独自進出により事業のグローバル化を図っている。

このようにアジア市場での事業拡大に向けて、各社が求める人材は現地法人の経営人材と日本本社における海外事業の経営支援人材である。具体的なスキルとして経理・財務・人事・物流・システム・マーケティング・事業企画・事業開発・経営企画・M&A・店舗設計・開発など多岐に渡っている。
また、海外駐在となる人材用件はスキル、経験のみならず性格、志向性も重要視されることも多くある。

以下は、上記のある企業と駐在する経営人材の採用条件を検討したものである。ご参考までに!

・高次元のフロンティア精神・ビジネス先見性
・国際感覚・高度なコミュニュケーション能力
・リスクの先見力・問題解決能力
・高度な交渉力・折衝力・調整能力
・高い倫理観
・他者・異文化に対する尊敬と豊富な人脈
・パートナーシップを重んじる心
・人格・人徳的魅力

続・オーナー経営者の挑戦!

前回に続き、オーナー経営者の依頼による次世代経営人材の採用について触れさせて頂く。それは、当社がスポット的な人材採用ではなく、企業の成長や成功を経営者と共に実現することを目指していることをご理解頂く為でもある。

S社長と初めてお会いした時、以下のようなお話が印象的であった。

<自分は大学卒業後、当たり前のように今の会社に入社し現在に至る。脇目をふらず眼の前の目標や課題に対してお客様の為に、会社を潰さない為に、社員と共に一生懸命取り組んできた結果、今の売上規模(数百億円)とビジネスモデルに行き着いた。
会社は自分だけのものではなく、また、今が良ければ将来も安泰というものではない。
オーナー経営者が引退したら、会社や事業は衰退の一途をたどり、最悪の場合はビジネス社会から消えていくこともある。何とか自分が健在なうちに事業や経営の基盤を強固にして、将来のお客様や従業員の期待に応え続けることが出来る会社にしたい。>

私はリクルート時代も含め20数年、組織と人をテーマに仕事をしてきて、オーナー経営者の引退後の会社の行く末を数多く見てきた。自分自身も同様の立場でS社長の会社の将来を心配する気持ちは当然と考え、このプロジェクトをお請けすることにした。

このプロジェクトで最も重要なことは、今まで会社の成長を支えてきた人材と新戦力として参加する人材が共にお互いを深く理解し、これからの挑戦に本気で取り組む同志として心をひとつにできるかどうかに尽きる。
それが出来れば日本を代表する地域や顧客に密着した、新しいマーケティング・物流サービス企業が誕生する可能性が高い。
その為に、S社長と何度も議論を重ねて以下の件を掲げて、新しい会社造りをスタートさせる。

1.今後の目指す組織
①既存の経営資源(人材、顧客、サービス、システム)の強みをさらに強化する。
②事業拡大を前提とした、新たな機能の創造・弱い機能の強化・進化を目指す。
③従来の現場オペレーション人材と事業・サービス・業務の変革型人材が融合した強い組織を創る。

2.採用する人物像
<経営理念や事業ビジョンに心から共感できる人材>
①消費者を相手にした商売に興味がある。
②食品や日常生活に関連する商品に興味がある。
③人に対して興味がある。
④知らないことは素直に学べる。(変なプライドや権威意識がない。)
⑤自立、自律できている。
⑥役職やお金に必要以上に固執しない。
⑦現場や顧客を大事に考える。
⑧今後の事業成長に貢献できる具体的なスキルや経験を有する。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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