2008年1月アーカイブ

海外流出人材

例年の事であるが、年末年始になると海外で活躍している日本人ビジネスマンが帰国を期にお会いする機会が増える。昨年末にお会いしたお二人をご紹介したい。

I氏は日本の大手自動車メーカーにエンジニアとして入社し、数年後アメリカのテクニカルセンターの立ち上げに参加した。その活躍が同業界の世界を代表するグローバル企業幹部の眼に留まりスカウトされ、欧州・中国・インドの事業会社で技術部門を統括し、大きな成果をあげた後、この数年はアメリカ本社の技術部門の上級役員として活躍されている。ビジネスマンとして長く海外で仕事をしてきたが、出来ればビジネスの集大成として日本企業に身をおき日本の為にお役に立ちたい。
現在の収入やポジションにあまりこだわらないので日本企業への転身を支援して欲しい、とのこと。

H氏は親の仕事の関係で高校までアメリカで生活した後、自分の意思で日本の国立大学で法学を学んだ。卒業後のH氏は将来事業会社の経営に携わりたいと考え、外資系戦略コンサルティング会社に就職し、同じ会社の上司が中国の急成長アパレル会社にスカウトされたのを機に勧誘を請け、30歳を前にその会社の戦略担当役員として大車輪の活躍をしている。ありがちな話であるが、典型的なオーナー経営者の下で株式公開や更なる成長戦略を元上司のCOOと共に指揮してきたが、オーナー経営者の方針転換により結果として梯子をはずされる結果となった。出来れば今後は外資系ではなく、日本企業で年齢や経験でポジションや処遇が決まる会社ではなく、大きなチャレンジの機会が与えられ、成功如何では責任ある役割と魅力的な処遇を得られる会社に転身したい、とのこと。

海外にいると日本の情報が中々入手できず、また、面接などの時間がとれず満足のいく転身が出来ない方が数多くいる。

今後も海外でシビアなビジネス経験を積んだ優秀な人材が、日本企業や日本の為に活躍出来る様にクライアント企業の経営者に直接打診し、採用の可能性を広げることや、成長企業の情報を有する企業(証券会社、ベンチャーキャピタル)の協力を仰ぎながら、活躍の場を提供していきたい。

創業支援!

エグゼクティブサーチの仕事をしていると、起業を考えビジネスプランを持ち込まれる個人やチームとの出会いも少なくはない。ほとんどのケースは机上の空論で自分の考えた事業プランを実現するためにスポンサーになって欲しい、もしくは事業を成功させる為、有効な人脈、アライアンス先を紹介して欲しいという方で多くは実際に起業されることは少ない。その中で、今年当社が創業支援を決めた会社がある。

創業支援を決めた理由は、ビジネスプランはもちろんだが、若い経営者(O氏とM氏)を含めた創業メンバー4人の事業に賭ける熱い思いと相互信頼に基づいた強いチームワークである。

O氏は金融系シンクタンクにてCRM分野で深い経験やスキルを有する人材である。
学生時代からあるスポーツで全日本チームキャプテンを務めるなど常に周囲の人から信頼されるリーダーとしての素養を持つ好青年である。

M氏も国内及び外資系の金融業界で大きな実績をあげ、会社から将来を大きな期待をされ、おそらく金融業界だけでなく事業会社の経営幹部として多くのオファーが出る人材である。

30代前半の二人がスポーツを介して知り合い、お互いの性格や志向性を理解するうちに消費者の生活をもっと便利にする為に、地域に密着した新しいマーケティング、物流サービスを提供する事業を起業することを決意して今年株式会社としてスタートした。

当グループも創業して9年目になるが、中核となる人材を集めるまで大変苦労をした。
また、今後さらに事業を成長させる為にもスキル、能力、経験だけでなくお互いを信頼できる人材の獲得、育成が最重要と考える。

事業の成功(特に創業期)を左右するのは参加するメンバーで決まると言っても過言ではない。この若いチームの成功を心から祈り継続的支援を今後も続けていきたい。


Author:竹内薫
1955年生 福岡県出身 78年立命館大学卒
研究開発型ベンチャーの設立に携わったのち、82年(株)リクルート人材センター(現リクルートエージェント)入社。
人材紹介、エグゼクティブ・サーチ、教育研修事業部長、人事部長を歴任。
99年に㈱スピリッツ(人事・採用コンサルティング事業)を設立。
国内企業の成長を人事・採用面で支援する。
06年8月、経営人材に特化した人材サービス㈱エグゼクティブ・ボードを設立。
代表取締役に就任。
経営者及び経営人材の発掘と成長支援をライフワークとする。

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