2012年5月アーカイブ

4月の新卒セミナー

 

 4月10日に、ある日系広告会社(現地法人)の新卒採用のお手伝いを上海で行いました。このお客様は、本社は広島で、年商も20億円くらいと、決して大きな会社ではありません。また事業内容も広告ではありますが、主たる業務は顧客の店舗の看板を作成し取り付けること。つまり、優秀な大学生にとって「是非行きたい」と思われるような内容が詰まっている会社とは言えないかもしれません。しかし、この会社は日本での半年から一年程度の研修制度を取り入れることで、優秀な学生の集客に成功しました。

 

今年7月卒業予定者を対象に広報を行い、総計300名近い応募がありました。今回の新卒採用では、営業職、デザイン職、設計職の三職種を採用することを目的に説明会を開催しました。Top校からの応募者も多数あり、会場の都合もあって80名程度の応募者に来場いただきました。同日に一次面接まで終了し、現在6名に内定を出したところです。

 

日本でこのような採用を行った場合、どの程度の優秀な人材を確保することができるでしょうか。今回、私が実際にお手伝いをするにあたり、有名でもない小さな日系の会社で、また事業内容も決して先進的でもない企業に、どこまで優秀な学生が集まるのか不安がありましたが、全くの杞憂に終わりました。また時期としても、他社に比して半年程度の遅れもあったのですが、この問題もクリアし集客できました。

 

こうして見ると、特に日本での研修制度が大きな魅力に映っていることがわかります。他社での内定がありながら参加した学生に聞いてみると、ほぼこの研修制度に惹かれて来場していました。これらのことから考えると、日本の中小企業にとって中国の優秀な人材の確保は、中途採用で行うのは非常に難しいのですが、新卒採用という手法を行えば、比較的容易に確保できることがわかります。日本の大学生の就職率も高くないので、日本人の大学生の確保も一頃より容易になっていると思いますが、今後の海外展開を考えると、優秀な中国人の確保は、より重要な手段になってきていると感じます。

 

日本の高度成長を支えた大きな原動力の一つに、有名なセットメーカーを支えた、小さくても技術を持った多数の企業の存在があったことは皆さんもご存じのことと思います。そして、こうした小さな企業にも、優秀な人材が数多く入社し、日本の技術革新に大きな役割を果たして来たことも忘れてはならないことです。これからの日本企業の成長においても、優秀な人材の確保は最重要のテーマであり、その対象者には非日本人大学生も含まれる時代が到来していると実感しています。


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