2010年12月アーカイブ

中国社会

ここ上海に来て早4ヶ月が過ぎました。

実際に生活してみると、本当にこの国の多様性に驚かされます。

言い換えれば、この国で平均を語ることの無意味さを実感しているということです。

モノの値段一つ取っても、大体日本の1/3程度ですが、例えば車の値段は日本に比して高く(もちろん、同じ車種ならば)、ナンバーを取得するだけで何万元もかかります。

また、トイレットペーパーやティッシュペーパーのような紙類は、日本よりも高いことにも驚かされます。(リサイクルシステムが出来上がっていないのが大きな理由と聞きます)

また家の値段は、上海市内であれば東京のおよそ7~8割程度と、全体が1/3の物価水準と比べると非常に高いのがわかります。

つまり、この国はいわゆる「階層別社会」であって、日本のようなオール中流社会とは大きく異なっているということです。

ニューヨークに行った時の感覚に近く、上流・中流・下流(失礼)の人々ごとに、着るもの、食べるもの、住むところ、使用する交通機関まで異なっている社会のような印象です。

こうした社会を相手にビジネスをするという点で、日本企業が最初に行うべきことは、「誰」を相手に商売をするかを明確にすることではないでしょうか。

例えば大手牛丼チェーンを見てみると、Y家、S家の戦略は全く異なって見えます。

その一旦は価格に現れており、前者の価格は現地の一般の人にしてみると、牛丼という食べ物に比して高く設定されているように感じると思います。一方後者は、現地の一般的な人にも十分受け入れられる価格になっています。

前者のおよそ1/3の価格で提供される後者のお店は、立地という点でもローカルなエリアに積極的に出店され、まさに現地に根ざしてビジネスをする覚悟が見てとれます。

既に多くの日本企業が中国をマーケットとして捉え、そこで大きなビジネスを成し遂げたいと日々奮闘されています。

当然、マーケット調査をしっかりとされた上で進出されていると思いますが、前述したような階層は、極端な話で言えば日々刻々と変化しており、進出時に行った調査そのものが既に古くなっている可能性もあります。

今、パワーを持ってきているのは中流層で、少し古い言葉ですがいわゆるニューリッチ層です。

これらの方々のイメージは、高学歴かつ有名企業で勤務されており、言語も母国語以外にもう一つできるような方です。

これらの方々は流行に敏感で、ネットとの親和性も高く、海外製品に対する憧れを持っています。

日本企業の多くは、こういった方々を対象にビジネスをしたいと思っていらっしゃると思いますが、それは欧米系の企業も全く同じで、最も激戦区であることも事実です。

日本国内で商売するのとは、競合の数・質、顧客の趣味・嗜好等、大きく異なる環境で戦わなければなりません。

もしも皆さんが指揮官で、こういった戦場で戦う場合、どういった戦略や戦術を採用しますか?

少なくとも、戦う兵士に必要な素養はどういったものになるでしょうか?

次回は、実際に戦場で戦う「人」にFocusしてこの議論を広げたいと思います。

 


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